胆嚢頚部結石に対する超音波学的検討

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  • Clinical evaluation of ultrasonography for stone of the neck of the gallbladder.

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抄録

超音波画像上, 結石の頸部嵌頓を疑った胆嚢頸部結石症例36例に対し点滴静注胆道造影法 (以下DIC), 内視鏡的逆行性胆道造影法 (以下ERC) での胆嚢造影の可否による超音波所見の差異を比較し, 嵌頓状態の診断の一助とすべく検討した.DIC・ERC陰性群は20例, DIC陰性ERC陽性群5例, DIC・ERC陽性群11例であり, おのおのにつき壁肥厚は70%, 20%, 82%, 胆嚢腫大45%, 60%, 18%, debris70%, 40%, 73%, 胆嚢壁内無エコー帯55%, 40%, 64%であった.debris, 胆嚢壁内無エコー帯は嵌頓か否かよりも白血球数増多の有無による差が見られ, 白血球増多を伴わない胆嚢腫大は頸部嵌頓を示唆するものと思われた.

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