公開シンポジウム「不整脈研究の最前線」1)イオンチャンネル修飾の新しい局面 心・血管系における伸展活性化チャネル

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タイトル別名
  • Stretch activated ion channels in cardiovascular system

抄録

心臓に対する伸展刺激は自動能の促進,あるいは不整脈,心肥大,ANF分泌などを誘起することが知られている.また,血流や血管伸展による機械刺激が血管内皮細胞からの血管作動性物質の分泌を調節することも明らかになりつつある.これらの応答は摘出標本でも観察されるので,細胞自身の局所的応答であることは確立している.しかし機械刺激に対する受容体の正体が不明なことなどから,その分子機構はほとんど未解明の状態である.一方最近になって,心・血管系の細胞に膜伸展に応じて活性化される一群のイオンチャネル(SAチャネル)が存在することが明らかになってきた.したがって,これらのイオンチャネルが機械刺激の受容体として作動し,心・血管系における機械刺激に対する細胞応答への橋渡しをする可能性が浮び上がってきた.ここでは心筋と血管内皮細胞におけるSAチャネルの最近の話題と問題点を概説した.

収録刊行物

  • 心臓

    心臓 25 (2), 211-214, 1993

    Japan Heart Foundation

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680465962880
  • NII論文ID
    130004135807
  • DOI
    10.11281/shinzo1969.25.2_211
  • ISSN
    05864488
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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