症例 I-123 metaiodobenzylguanidine心筋シンチグラフィにて長期にわたり経過観察しえた破傷風の1例  [in Japanese] A case with tetanus observed by I-123 metaiodobenzylguanidine myocardial imaging in the long term  [in Japanese]

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破傷風による心臓交感神経機能障害をI-123 metaiodobenzylguanidine心筋シンチグラフィ(以下I-123 MIBG心筋シンチグラフィと略)にて長期間経過観察しえた症例を経験したので報告する.<BR>症例は62歳,女性.1997年6月に右拇指の爪が剥げたまま農作業に従事していたが,7月31日より頸部の違和感,8月6日からは開口障害,嚥下障害も出現したため,8月7日に当院を受診した.受診時には咬筋スパスムにより口は全く開かず項部硬直も認めたため,破傷風と診断され入院した.入院後,抗破傷風ヒト免疫グロブリンを投与しようとしたが,宗教上の理由にて拒否され使用できなかった.喀痰の喀出困難もあり気管切開術を行い,抗生剤の投与と輸液を開始した.入院翌日より痙笑,後弓反張,全身痙攣が出現したが,抗痙攣薬の使用により徐々に軽快した.入院翌日の心電図にて,陰性T波をI,II,III,aVF,V3~V6誘導に認めた.この心電図変化は遷延し,I-123 MIBG心筋シンチグラフィの所見から心臓交感神経機能の亢進状態によるものと思われた.心電図変化は,I-123 MIBG心筋シンチグラフィから求めた洗い出し率の改善に伴って正常化した.

Journal

  • Shinzo

    Shinzo 36(7), 515-519, 2004

    Japan Heart Foundation

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