HEART's Original [症例] 10年の経過で心機能の増悪,正常化,増悪を呈した孤立性左室心筋緻密化障害の1例  [in Japanese] Isolated left ventricular noncompaction (IVNC)-fluctuated clinical time course of cardiac function during 10 years follow up: A case report  [in Japanese]

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症例は43歳,男性.主訴は呼吸困難.33歳時心不全で入院,入院時心エコー上左室拡張末期径/収縮末期径(LVDd/Ds)=71/69mm,駆出率(EF)9%,びまん性壁運動低下を認めた.心臓カテーテル検査では正常冠動脈,左室拡張末期容積284mL,EF25%,びまん性壁運動低下を認め拡張型心筋症と診断された.退院後徐々に左室壁運動は回復し初診より9カ月後の心エコーではLVDd/Ds=48/32mm,EF62%とほぼ正常となり,以後2003年1O月22日の心エコー検査時まで正常でBNP8.5pg/mL,無症状で経過していた.経過中利尿薬,アンジオテンシン変換酵素阻害薬は徐々に減量,中止していたがβ遮断薬は内服継続していた.2004年12月21日ころより労作時呼吸困難を自覚し12月28日には症状増悪し,心エコー上LVDd/Ds=78/70mm,EF21%,BNP1,834pg/mLと悪化を認め心不全にて再入院となった.再入院時心エコー,左室造影で左室心筋緻密化障害と診断され10年前の左室造影でも同様の所見を確認できた.本症例は以後,利尿薬,アンジオテンシン変換酵素阻害薬の再開などの加療にて再度心機能は改善傾向にある.重症心不全よりいったん心機能が正常化し,10年後に再度増悪した稀な経過を呈した左室心筋緻密化障害を経験したので報告する.

Journal

  • Shinzo

    Shinzo 38(11), 1102-1107, 2006

    Japan Heart Foundation

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