担持ニッケル触媒上でのブタンの分解によるカーボン析出およびブタンー水蒸気反応に対する炭酸カリウムの効果

• 森 聰明

  名古屋工業技術試験所

• 増田 浩之

  名古屋工業技術試験所

• 村上 雄一

  名古屋大学工学部合成化学科

書誌事項

タイトル別名

• Effects of K₂CO₃ on Carbon Deposition Arisen from Decomposition of Butane, and on the Reaction of Butane with Steam, over Supported Nickel Catalysts
• Effects of K2CO3 on Carbon Deposition Arisen from Decomposition of Butane, and on the Reaction of Butane with Steam, over Supported Nickel Catalysts

抄録

担持ニッケル触媒を用いてブタンの分解反応およびブタン-水蒸気反応を400～500℃の温度範囲で行'ない,K₂CO₃の添加効果を検討した。<BR>ブタンの分解反応に対してK₂CO₃は有効な効果を示さず,460℃でブタンの分解により生成したカーボンの組成K₂CO₃の存否に無関係にCH_0.2と表わされた。一方,ブタン-水蒸気反応はカーボン析出による触媒活性の経時劣化がはげしいが,K₂CO₃を添加するといちじるしく改善された。しかし,同時にブタンー水蒸気反応の定常活性も減少した。<BR>ブタンと水がニッケル表面に競争吸着して反応が進行し水が存在しないか,もしくは水の表面濃度が小さいとぎは吸着ブタンが分解してカーボンになる反応機構で実験事実が説明された。

収録刊行物

• 日本化学会誌（化学と工業化学）

  日本化学会誌（化学と工業化学） 1977 (3), 315-319, 1977-03-10

  公益社団法人 日本化学会

キーワード

• General Chemistry

詳細情報

• CRID: 1390001204416809600
• NII論文ID: 130004155830
• DOI: 10.1246/nikkashi.1977.315
• ISSN: 21850925
• ISSN: 03694577
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/nikkashi1972/1977/3/1977_3_315/_pdf
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可