一酸化炭素,二酸化炭素のメタン化反応を利用したNi/γ-Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>触媒の活性点濃度測定

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タイトル別名
  • Determination of Concentration of Active Sites on a Ni/γ-Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub> Catalyst with Methanation Reactions of Carbon Monoxide and Carbon Dioxide
  • 担持金属触媒による炭素酸化物の水素化反応 III  一酸化炭素,二酸化炭素のメタン化反応を利用したNi/γ‐Al?S2?TO?S3?T触媒の活性点濃度測定

抄録

CO,CO2のメタン化反応を利用してNi/γ-Al2O3触媒の活性点濃度を求め,25℃におけるCOの化学吸着量と比較した。パルス法により200℃でCO,CO2のメタン化反応を行なうと,生成メタンのパルス波形はいちじるしいテーリングを示す。テーリング部分のメタンは気相中の反応物がキャリヤーガスに帯同されて触媒層から流れ去ったのちに生成したものであるから,メタンの脱離にともなって現われる空の活性サイトがくり返し使用されることはない。これを利用して反応物のパルス量とメタン生成量との関係から触媒の活性点濃度を求めた。COのメタン化反応ではCOパルス量を増すとメタン生成量は一定となり,この一定値から求められた活性点濃度は室温でのCO化学吸着量とよく一致した。一方,CO2のメタン化反応の場合,CO2パルス量を増してもメタン生成量の一定値は得られず,この反応からは活性点濃度を求めることが困難であった。さらに,チオフェンによる被毒実験から,活性サイトと吸着サイトを区別する積極的な理由を本触媒については見いだし得なかった。

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