書誌事項
- タイトル別名
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- Structural Analysis of Molten LiCl-CaCl<SUB>2</SUB> System and K<SUB>2</SUB>2BaCl<SUB>4</SUB> by X-ray Diffraction
- X線構造解析による溶融LiCl‐CaCl2系とK2BaCl4の構造
抄録
溶融アルカリ土類塩化物とその溶融混合塩の液体構造研究の一環として,溶融(LiCl)x-(CaCl2)1-x系堪(x=1.2/3,1/2,0)と溶融K2BaCl4のX線構造解析を行なった。溶融LiCl(650℃)中でLi+イオンは平均して4個の最近接Cl-イオンに四面体的に取り囲まれており,この配位数nLl/ClはLiClの融解時の体積膨張ΔVf/V8値(=26.2%)から計箪した配位数と一致した。溶融CaCl2(800℃)中でCa2+イオンは平均して6個の最近接Cl-イオンにより取り囲まれ,対称性のよいCaCl6八面体イオン集団を形成し,CaCl2結晶中の配位数nca/clと等しい値となった。これはCaCl2が低配位数で間隙の多い結晶のために,融解時のきわめて小さいΔVf/V値(=0.9%)に原因している。溶融Li2CaC14(570℃),LiCaCl3(607℃)の溶融混合塩になってもnLl/Cl,nCa/Cl値のいずれも溶融LiClあるいはCaCl2単塩中の配緻と変わらず,しかも最近接C1-CIイオン対間距離rCl-Clが組成に対して加成性を示した。これは最近接Li-C1およびCa-Clイオン対の相互作用が強いために・溶融混合塩になっても溶融単塩中と同様に,平均してLiCl4およびCaCl6のイオン集団を形成し・これらが無秩序に混り含うことに原因している。溶融LiCl-CaCl2系塩および溶融K2BaCl4のX綜構造解析の結果は過去において物性測定やラマンスペクトルの結果から提案された構造モデルを支持しない。
収録刊行物
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- 日本化学会誌(化学と工業化学)
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日本化学会誌(化学と工業化学) 1982 (6), 920-927, 1982-06-10
公益社団法人 日本化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679366690688
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- NII論文ID
- 130004157286
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- ISSN
- 21850925
- 03694577
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可