日本の山岳地帯における酸性降下物中のイオン種濃度と降下量

• 安念 清

  富山県環境科学センター

• 大西 勝典

  富山県環境科学センター

• 藤谷 亮一

  富山県環境科学センター

• 早狩 進

  富山県環境科学センター

• 福崎 紀夫

  青森県環境保健センター

• 佐々木 一敏

  新潟県衛生公害研究所

• 清水 源治

  長野県衛生公害研究所

• 小山 功

  山梨県衛生公害研究所

• 久米 一成

  東京都多摩環境保全事務所

• 土器屋 由紀

  静岡県衛生環境センター

• 丸田 恵美子

  気象大学校

• 畠山 史郎

  慶応義塾大学環境情報学

• 村野 健太郎

  国立環境研究所

書誌事項

タイトル別名

• Ion Concentration and Acid Denosition in Mountainous Region of Janan
• Ion Concentration and Acid Deposition in Mountainous Region of Japan.

抄録

平野部での酸性降下物のモニタリングは広範に行われているが,人為的汚染の比較的少ない山岳地帯ではアクセスの困難なことなどにより酸性降下物の実態は明らかではない.このため,山岳地帯8地点において酸性降下物の観測を行った.降下物の採取期間平均pHは4.7～5.3で平野部よりやや高かった.降下物中のイオン種当量濃度は,主に,陰イオンについてはnss-SO₄^2- > NO₃^- > nss-Cl^-,陽イオンについてはH⁺ > NH₄⁺ > nss-Ca₂⁺の順であった.人為起源と考えられる陰イオソ(NO₃^-+nss-SO₄^2-)の中のNO₃^- の割合は標高が1500mより高い地点では0.1～0.2,低い地点では0.3以上であり,標高が高いほど小さくなる傾向にあった.降下物中のイオン種濃度は低いものの,降水量が多いのでイオン種降下量としては平野部と大差のない地点もみられた.

収録刊行物

• 日本化学会誌（化学と工業化学）

  日本化学会誌（化学と工業化学） 1995 (11), 916-921, 1995-11-10

  公益社団法人 日本化学会

キーワード

• General Chemistry

詳細情報

• CRID: 1390282679366079616
• NII論文ID: 130004160256
• DOI: 10.1246/nikkashi.1995.916
• COI: 1:CAS:528:DyaK2MXpsVyqsb8%3D
• ISSN: 21850925
• ISSN: 03694577
• ISSN: http://id.crossref.org/issn/03694577
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/nikkashi1972/1995/11/1995_11_916/_pdf
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可