全身持久力,無酸素性作業しきい値と冠危険因子との関連

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タイトル別名
  • Relationship Between Aerobic Power, Anaerobic Threshold and Coronary Risk Factors.

抄録

40歳から83歳の1, 769名 (男1, 184名, 女585名) の一般中高年者について, 保有する危険因子の数と, 最大酸素摂取量 (VO2max) , および無酸素性作業閾値 (Anaerobic Threshold, AT) における酸素摂取量 (VO2AT) , 心拍数 (AT時HR) , 収縮期血圧 (AT時SBP) との関連を調査した。危険因子としてはSyndrome XとDeadly Quartetの指標を参考に, 空腹時血糖, 血圧, LDLコレステロール, HDLコレステロール, トリグリセライド, 体格指数 (Body Mass Index, BMI) の各項目について検討した。運動負荷は, 自転車エルゴメーターによるRamp負荷を行った。男女別に保有する危険因子の数 (N) によりN=0群 (n=343) ~N=5群 (n=18) (N=6該当者なし) に分類したところ, 男女とも抱えている危険因子の多い群ほど, VO2max, VO2ATともに低い値を示した。また個々の危険因子の程度も, 危険因子数が多い者ほど高い (HDLについては低い) 傾向が認められた。これに対し, AT時HRの予測最大HRに対する割合は男女ともほぼ一定で, 63.8%~68.9%であった。VO2max, VO2ATともに保有危険因子の数とおおむね逆相関を呈し, 体力レベルの低い者ほど多くの危険因子を抱えていた。AT時HRの予測最大HRに対する割合はその保有危険因子数の多寡にも影響を受けず, 運動処方の目安として合理性の高いものであると考えられた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204714452736
  • NII論文ID
    130004164646
  • DOI
    10.7143/jhep1985.25.365
  • ISSN
    1884409X
    09111840
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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