Studies on Retail Patterns for Lamb and Mutton

DOI
  • KOIZUMI Seiichi
    Department of Animal Science, College of Agriculture and Veterinary Medicine, Nihon University
  • KOBAYASHI Shinichi
    Department of Animal Science, College of Agriculture and Veterinary Medicine, Nihon University
  • NAGANO Minoru
    Department of Animal Science, College of Agriculture and Veterinary Medicine, Nihon University

Bibliographic Information

Other Title
  • 羊肉の小売販売に関する調査研究

Abstract

1992年4~6月, 東京, 神奈川, 茨城の食肉小売業者31店舗を対象に, 直接面接法により羊肉に関する販売動向についてアンケート調査を実施し, 検討した。<BR>1) 羊肉の平均売上高は20.0±5.6万円で食肉類販売額の1.7%に過ぎなかった。食肉類の月間販売額規模別では, 比較的大量販売店である1500万円以上の層では500万円未満の層に比べて羊肉の売上高が有意に多かった。<BR>2) ラムの1回当たりの仕入れ量は14.5±2.8kg, 仕入れ頻度1.7±0.3回/週, 仕入れ単価は平均1250.9±138.4円/kgで, マトンの1回当たりの仕入れ量は13.5±4.6kg, 仕入れ頻度は0.8±0.1回, 仕入れ単価は928.3±297.1円であった。また, 経営形態別では法人経営が少量・多回仕入れ, 個人経営が多量・少数回仕入れで対照的であった。<BR>3) 最近の羊肉の売れ行きについては, 増加する16.7%, 減少する33.3%, 変わらない50.0%であった。また, 法人経営に比べ, 個人経営では今後の売れ行きに関してかなり悲観的であった。<BR>4) ラムの売れ行きのよい販売アイテムは, ロールが51.6%で最も多く, 次いでリブチャップ, 焼肉, 味付け, シャブシャブの順となった。販売規模別では, A.500万円未満の層でロールが大半を占めているのに対して, B.500~1499万円の層およびC.1500万円以上の層ではリブチャップが最もよく売れていた。<BR>5) 消費者の1回当たりの平均購入量は, ラム409.3±40.8g, マトン681.3±172.9gであった。<BR>6) ラムの100g当たりの平均小売販売価格は, リブチャップ273.9±10.6円, 焼肉147.3±29.2円, ロール141.0±8.7円, シャブシャブ135.6±36.3円, 味付け118.8±12.5円であった。ロールの販売価格についてこれを販売規模別にみると, C.1500万円以上の層では他の階層 (A.500万円未満の層, B.500~1499万円の層) に比べて有為に安く販売されていた。<BR>7) 牛肉や豚肉と比較した場合の羊肉の評価にっいては, 「健康」, 「安全性」, 「価格」でやや優れているとする評価があったが, 「脂肪」や「におい」ではやや劣るとの評価であった。<BR>8) 今後の羊肉需要については, 増加傾向はみられないと予想する意見が多かった。<BR>9) 羊肉の売上増加策としては, 「調理・料理のアドバイスをする」が最も多く, 次いで「オリジナル惣菜の製造販売」, 「品質の向上」, 「特売日を設ける」などの順であった。

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001204702371328
  • NII Article ID
    130004247936
  • DOI
    10.11595/jpnjsheepsci1964.1993.37
  • ISSN
    21861013
    03891305
  • Data Source
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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