口腔粘膜扁平上皮癌の病理組織学的研究

書誌事項

タイトル別名
  • Histopathologic Study of the Squamous Cell Carcinoma of the Oral Mucosa
  • コウコウ ネンマク ヘンペイ ジョウヒ ガン ノ ビョウリ ソシキガクテキ ケ
  • 1. Relationship between Leukoplakia and Invasive Carcinoma
  • I.白板症と癌との関係について

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抄録

前癌性病変としての白板症の意義を究明すべく, 浸潤癌に何らかの関係を認めた白板症の14症例を病理組織学的に検討した。白板症は浸潤癌との時間的関係から, 先行例 (6例) , 併存例 (4例) , 続発例 (2例) , の3型に分けた。先行例では白板症が明らかに前癌性変化となっており, 白板症と組織診断されてから浸潤癌を確認するまでの期間は, 平均3年2カ月である。白板症から浸潤癌への転化は, 白板症の異型性が徐々に増加する過程を経るものが多いが, 異型性の少ないものから突然生ずることもある。白板症が多発性, 広汎性の時は, 浸潤癌への転化も時に多発性におこる。

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被引用文献 (9)*注記

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