胆道疾患におけるPC-904の臨床的検討

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  • CLINICAL STUDIES ON PC-904 IN BILIARY TRACT DISEASES
  • タンドウ シッカン ニ オケル PC-904 ノ リンショウテキ ケントウ

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抄録

Sodium (2S, 5R, 6R)-6- [(R)-2-(4-hydroxy-1, 5-naphthyridine-3-carboxamido)-2-phenylacetamido】-3, 3-dimethy1-7-oxo-4-thia-1-azabicyclo [3, 2, 0】heptane-2-carboxyoate (PC-904) は, 住友化学工業株式会社において新らたに開発された注射用半合成ペニシリンで, AmpicillinのAmino基に4-Hydroxy -3-carboxy1-1, 5-naphthyridineを導入したものである。広範囲の抗菌スペクトラムをもち, 特に緑膿菌をはじめとする多くのグラム陰性菌に強い抗菌力をもち, グラム陽性菌に対してもCarbeniciiiin (CBPC) と同等以上の抗菌力を示すとされ, その作用は殺菌的である。本剤は, 肝臓への移行が良好で, 胆汁中に高濃度に排泄され, 尿中への排泄は25~30%といわれる1)。胆汁中への移行が良好なことから, 胆道疾患における効果が期待されている。<BR>今回われわれは, 胆道疾患手術症例に本剤を使用し, その臨床的効果について検討し, 併せて, 本剤の血中および胆汁中濃度, 胆汁分離菌に対する抗菌力についての測定もおこなつたので報告する。

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