耳鼻咽喉科感染症におけるCefsulodinの基礎的, 臨床的研究

• 古田 茂

  鹿児島大学医学部耳鼻咽喉科学教室

• 福田 勝則

  鹿児島大学医学部耳鼻咽喉科学教室

• 大堀 八洲一

  鹿児島大学医学部耳鼻咽喉科学教室

• 小川 和昭

  鹿児島大学医学部耳鼻咽喉科学教室

• 飯田 富美子

  鹿児島大学医学部耳鼻咽喉科学教室

• 大山 勝

  鹿児島大学医学部耳鼻咽喉科学教室

書誌事項

タイトル別名

• BASIC AND CLINICAL STUDIES ON CEFSULODIN FOR THE OTORHINOLARYNGOLOGICAL INFECTIONS
• ジビ インコウカ カンセンショウ ニ オケル Cefsulodin ノ キソテ

抄録

Cefsulodin (CFS) は1978年武田薬品工業 (株) 中央研究所で開発された半合成Cephalosporin系抗生物質である。本剤は従来のCephalosporin系抗生物質に見られない特徴として, 緑膿菌に対して優れた抗菌力を有している1)。その抗菌力は, Sulbenicillin (SBPC), Carbenicillin (CBPC) よりも強く, Gentamicin (GM), Dibekacin (DKB) などアミノ配糖体系抗生物質と同程度であり, 且つアミノ配糖体系抗生物質耐性の緑膿菌に対しても抗菌力を有している2)。又, β-Lactamaseに強い抵抗性を示すCephalosporin系抗生物質としても知られている。耳鼻咽喉科領域においては, 病態によつてはグラム陰性桿菌の検出率が高い3)。中でも緑膿菌はOpportunistic infectionの代表的なPathogenとして, 感染症においては細菌学的あるいは臨床的に注目を浴びている4, 5)。今回われわれは, CFSの耳鼻咽喉科感染症における有用性を検討する目的で基礎的, 臨床的検索を試みた結果, 若干の知見が得られたので報告する。

収録刊行物

• The Japanese Journal of Antibiotics

  The Japanese Journal of Antibiotics 35 (12), 2844-2850, 1982

  公益財団法人 日本感染症医薬品協会

詳細情報

• CRID: 1390001205490622464
• NII論文ID: 130004393625
• NII論文ID: 40000017311
• NII書誌ID: AN00002626
• DOI: 10.11553/antibiotics1968b.35.2844
• COI: 1:STN:280:DyaL3s3hs1KrsA%3D%3D
• ISSN: 21865477
• ISSN: 03682781
• NDL書誌ID: 2618438
• PubMed: 7182540
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I2618438
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1984023797
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可