書誌事項
- タイトル別名
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- CLINICAL EFFICACY OF CEFPIROME AGAINST VARIOUS INFECTIOUS DISEASES IN CHILDREN
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抄録
新セフェム系抗生物質であるCefpirome (CPR, HR 810) を用いて, 正常小児における体内動態の分析と小児期の各種感染症を治療し, 以下の結論を得た。<BR>CPR 20mg/kgを30分で点滴静注し, 点滴静注終了直後から8時間後まで, 血中濃度の推移と尿中排泄を3例について検討した。その結果, 血中濃度ピーク値は68.2~116μg/mlで, 血中半減期は0.64~1.39時間, 尿中には高濃度のCPRが検出され, 尿中回収率は80.4%であった。<BR>肺炎2例/3例, 上気道感染症3例/4例, 皮膚軟部組織感染症2例/2例, 尿路感染症1例/1例に有効以上の治療効果が得られ, 全体としての有効率は80% (8例/10例) であった。<BR>CPRが関与していると考えられた臨床検査値の異常は4例にみられ, GPT上昇が2例, GOT上昇が1例, 血小板数減少が1例にみられた。腎機能, 甲状腺機能, 電解質, 赤血球等には異常はみられなかった。<BR>以上のことから, CPRは小児期の感染症の治療に有用且つ安全な薬剤であると考えられた。
収録刊行物
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- The Japanese Journal of Antibiotics
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The Japanese Journal of Antibiotics 44 (2), 241-245, 1991
公益財団法人 日本感染症医薬品協会