症例 海外にて心臓移植を受けた拡張型心筋症の術後心電図経過と運動能  [in Japanese] Serial electrocardiograms and exercise capacity in heart transplant recipient due to dilated cardiomyopathy  [in Japanese]

Access this Article

Author(s)

Abstract

症例は11歳4カ月の時,拡張型心筋症(DCM)にて当科に入院し,その後渡英して11歳8カ月の時,同所性心臓移植手術を受けた.術後経過は良好にて拒絶反応もこれまで軽度のものが数回みられたのみである.<BR>現在心移植後2年9カ月を経過してQOLも良好であり,元気に復学し部活動も行っている.今回はこの症例の術後の心電図経過,運動能を中心に報告した.<BR>レシピエントの経時的安静時心電図は,移植後に2個のP波の出現と一方の消失,不完全右脚ブロック像の出現,II,aV<SUB>F</SUB>,V<SUB>6</SUB>におけるT波の平低化等がみられた.しかしこれらの所見と拒絶反応との関係は特にないと思われた.トレッドミル(ブルース法)による運動負荷にては,chronotropic incompetenceがみられ,運動耐容時間も健常児に比し低値であった.<BR>今後心移植後の運動能の改善とQOLを向上させるため積極的な運動リハビリテーションに対する至適プログラム作成の必要性があると考えられた.

Journal

  • Shinzo

    Shinzo 25(8), 965-970, 1993

    Japan Heart Foundation

Codes

Page Top