ノート フランク法心電図より硬塞ベクトルを求める一方法
書誌事項
- タイトル別名
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- A method for the determination of “infarction vector” by Frank electrocardiogram.
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抄録
側壁,下壁,高位後壁硬塞の1症例について,硬塞発作後1時間,および25時間のフランク法スカラー心電図(紙送り速度 100mm/sec)を記録し以下の結果を得た.<BR>1. 発作後1時間の空間 mean QRS vectorの大きさは58μVsec, 方位角-14°,仰角は40° であった.<BR>2. 発作後25時間の空間 mean QRS vectorの大きさは26μVsec,方位角121度,仰角は90°であった.<BR>3.発作後25時間の空間meanQRSvectorから,発作後1時間のそれを,差し引いて得られる“硬塞ベクトル”の大きさは73μVsec,方位角148°仰角128°であった.本例においてはperi-infarction block(First)の合併は無かった.<BR>今後,この硬塞ベクトルを出来れば硬塞前後において記録したものより求め,心筋硬塞における解剖学的所見,左室機能の諸指標,患者の予後等と対比して,ベクトル心電図の有用性を論じたいと思う.
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 8 (12), 1244-1248, 1976
Japan Heart Foundation
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680466634624
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- NII論文ID
- 130004416906
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- ISSN
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可