最小二乗型多項式を用いた高速多重極展開法(FMM)の効率的精度向上

  • 野中 尋史
    独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 株式会社豊橋キャンパスイノベーション
  • 関野 秀男
    豊橋技術科学大学、知識情報工学系

書誌事項

タイトル別名
  • Efficient Improvement of Accuracy in Fast Multi-pole Method (FMM) Using Least-Mean Square Polynomials

抄録

DNAやタンパク質などの物性を解明するために、分子動力学法をはじめとする分子シミュレーションが現在、盛んに使用されている。しかし、その計算コストは非常に大きく、高速化が求められている。高速多重極展開法(FMM)はシミュレーションの計算時間上、ボトルネックとなっているクーロン力計算の高速近似法として開発された。このFMMの欠点として、近似精度を向上させるためには計算時間の増大が避けられないことが挙げられる。本研究では、FMMの局所展開としてL2誤差ノルムに関する最良近似多項式である最小二乗近似多項式を導入することにより、計算コストの増大なしに精度を上げることが可能であることを示した。

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参考文献 (3)*注記

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