エホバの証人の帝王切開術における酸素供給量の変化

• 原 哲也

  長崎大学医学部・歯学部附属病院麻酔科

• 稲冨 千亜紀

  長崎大学大学院麻酔・蘇生科学

• 小出 史子

  長崎大学医学部・歯学部附属病院麻酔科

• 前川 拓治

  長崎大学医学部・歯学部附属病院麻酔科

• 趙 成三

  長崎大学医学部・歯学部附属病院麻酔科

• 澄川 耕二

  長崎大学大学院麻酔・蘇生科学

書誌事項

タイトル別名

• Oxygen Delivery in Cesarean Section for a Jehovah's Witness Complicated with Uterine Myoma

抄録

  エホバの証人に対する帝王切開術の麻酔を, 動脈圧心拍出量 (APCO) から算出した酸素供給量を指標として管理した. 患者は40歳代の女性. 身長150cm, 体重56kg. 子宮筋腫合併高齢出産であったが, 宗教的信条から輸血を拒否したため, 帝王切開術が予定された. 麻酔は0.5%高比重ブピバカインによる脊髄くも膜下麻酔で行い第4胸髄レベル以下の知覚低下を得た. 術後鎮痛は0.2%ロピバカインによる持続硬膜外麻酔で行った. 同種血および自己血輸血は行わず, 貧血による酸素供給量の減少に対して, 輸液および昇圧薬で心拍出量を増加させ代償した. APCOの測定は低侵襲であり, 酸素供給量を指標とした麻酔管理に有用であった.

収録刊行物

• 日本臨床麻酔学会誌

  日本臨床麻酔学会誌 29 (3), 316-320, 2009

  日本臨床麻酔学会

キーワード

• エホバの証人
• 酸素供給量
• 帝王切開術
• 動脈圧心拍出量
• 貧血

詳細情報

• CRID: 1390282679737157248
• NII論文ID: 130004449840
• NII論文ID: 10024949531
• NII書誌ID: AN00330159
• DOI: 10.2199/jjsca.29.316
• ISSN: 13499149
• ISSN: 02854945
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2009227396
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可