食道癌術後の縫合不全に続発した難治性縦隔瘻の治療

書誌事項

タイトル別名
  • Successful Treatment for Intractable Esophago-mediastinal Fistulas following Anastomotic Leakage after Esophageal Resection
  • 症例 食道癌術後の縫合不全に続発した難治性縦隔瘻の治療
  • ショウレイ ショクドウガン ジュツゴ ノ ホウゴウ フゼン ニ ゾクハツ シタ ナンチセイ ジュウカクロウ ノ チリョウ

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抄録

食道癌術後縫合不全に続発した食道縦隔瘻に対して,手術時に挿入した胸腔ドレーンまたは追加や再挿入による胸腔・縦隔ドレナージを施行し,大半は自然閉鎖するが,改善せずに難渋することがある。留置したドレーンによる排膿が不十分で,エコーガイド下が困難であれば,CTガイド下穿刺ドレナージが有効である。しかし,それでも瘻孔の改善を認めない症例が3例あり,追加治療として方法1.食道ステント挿入,2.経鼻胃管による消化管内からの胸腔・縦隔ドレナージによる排膿,3.内視鏡下クリッピングとフィブリン糊散布にて瘻孔閉鎖を施行し,瘻孔閉鎖が認められ治癒し得た。これらの治療は,手術と比較して侵襲も小さく有効な治療法と考える。

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参考文献 (14)*注記

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