経過中に白血化した皮膚Ｔ細胞リンパ腫

• 高野 美香

  福岡大学医学部皮膚科教室

• 西村 正幸

  福岡大学医学部皮膚科教室

• 林 紀孝

  福岡大学医学部皮膚科教室

• 利谷 昭治

  福岡大学医学部皮膚科教室

• 曽爾 彊

  福岡大学医学部第2解剖学教室

• 久野 修資

  福岡大学医学部第1内科学教室

書誌事項

タイトル別名

• Cutaneous T Cell Lymphoma. Report of a Case Presenting Multiorgan Involvement during the Course.
• Report of a Case Presenting Multiorgan Involvement during the Course
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抄録

症例は40歳の福岡県出身の主婦で初診の1年前, 躯幹に紅色丘疹を生じ, 2ヵ月前より同様の皮疹が全身に播種状に認められるようになった。組織学的に真皮上層から中層に異型性のあるリンパ球様細胞の浸潤がみられ, 表皮内にも異常リンパ球が認められた。浸潤細胞の大半はT cellの表面マーカーを有し, cutaneous T cell lymphomaと診断した。初診の2年後, 全身倦怠感と著しい皮疹の増悪, 表在リンパ節腫脹とともに末梢血に異常リンパ球13%を認めるようになった。化学療法(VEPAMなど)を開始したが効果なく, 初診後3年半(白血化してから1年半)の経過で死亡した。

収録刊行物

• 西日本皮膚科

  西日本皮膚科 54 (2), 276-280, 1992

  日本皮膚科学会西部支部

キーワード

• Dermatology

詳細情報

• CRID: 1390001204299536896
• NII論文ID: 130004473771
• DOI: 10.2336/nishinihonhifu.54.276
• ISSN: 18804047
• ISSN: 03869784
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1993137041
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可