カーネーションの冬春切り１年作型における水分消費特性

• 山中 正仁

  兵庫県立農林水産技術総合センター 岡山大学大学院自然科学研究科

• 後藤 丹十郎

  岡山大学大学院自然科学研究科

• 宇田 明

  兵庫県立農林水産技術総合センター

• 岩井 豊通

  兵庫県立農林水産技術総合センター

• 東浦 優

  兵庫県立農林水産技術総合センター

書誌事項

タイトル別名

• Characteristics of Water Consumption in Winter-Spring Harvest Cropping Type of Carnation

抄録

カーネーションの灌水同時施肥栽培の給液管理法の開発を目的に，冬春切り1年作型における水分消費特性を検討した．着花性の異なるスタンダードタイプの‘ノラ’およびスプレータイプの‘バーバラ’をそれぞれ1回摘心法および2回摘心法で底面給液栽培し，切り花本数，切り花形質，葉数および日水分消費量と日積算日射量を調査した．日水分消費量は栽培時期によって変動し，品種および摘心法にかかわらず栽培初期の夏期に最少となり，栽培後期の春期に最大となった．1株当たりの総水分消費量は，‘ノラ’の1回摘心では32.29 L，2回摘心では35.26 L，‘バーバラ’の1回摘心では29.75 L，2回摘心では30.29 Lとなった．4週ごとの水分消費量と葉数の間には，正の相関関係が認められた．定植後4週目以降の日水分消費量と日積算日射量の間には正の相関関係が認められた．定植後4週目以降の水分消費量は，定植後4週ごとの積算日射量と葉数を説明変数とした回帰式y（1株当たり水分消費量，L・4 weeks⁻¹）= 0.00697X₁（X₁：積算日射量，MJ・m⁻²・4 weeks⁻¹）+ 0.00930X₂（X₂：1株当たり葉数）− 1.36616）で推測できた．また，定植後12週目以降であれば，日射量のみで水分消費量を推測することが可能であった．<br>

収録刊行物

• 園芸学研究

  園芸学研究 10 (1), 33-40, 2011

  一般社団法人　園芸学会

キーワード

• 回帰分析
• 灌水同時施肥栽培
• 日射量
• 葉数

詳細情報

• CRID: 1390282680187798656
• NII論文ID: 130004476071
• NII書誌ID: AA11608561
• DOI: 10.2503/hrj.10.33
• ISSN: 18803571
• ISSN: 13472658
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/hrj/10/1/10_1_33/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可