四倍体ブドウ7品種の芽の休眠打破に及ぼす低温遭遇量と化学物質の影響
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- ポジャナピモン チャイワット
- 岡山大学大学院自然科学研究科
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- 福田 文夫
- 岡山大学大学院自然科学研究科
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- 久保田 尚浩
- 岡山大学大学院自然科学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Chilling Exposure and Chemicals on Breaking Bud Dormancy in Seven Tetraploid Grape Cultivars
- 4バイタイ ブドウ 7 ヒンシュ ノ メ ノ キュウミン ダハ ニ オヨボス テイオン ソウグウリョウ ト カガク ブッシツ ノ エイキョウ
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抄録
ポット植えの四倍体ブドウ7品種を低温遭遇量の異なる3時期(11,1および2月:それぞれの低温遭遇量は73時間,620時間および1,275時間)に剪定した後,直ちに石灰窒素20%水浸出液,5%シアナミドおよび5%二硫化ジアリルを塗布し,20℃以上に加温したハウスに入れ,休眠打破の効果を比較した.発芽の早さ(発芽所要日数)と揃い(60%発芽所要日数)からみて,休眠打破の効果は低温遭遇量の少ない11月処理で最も大きかったが,化学物質に対する反応性は時期と品種によって異なった.すなわち,シアナミドは11月処理ではほとんどの品種で最も発芽を促し,発芽の揃いもよく,次いで石灰窒素で優れたが,1月と2月処理では両物質にほとんど差がなかった.二硫化ジアリルに対する反応性も品種間で大きく異なり,‘安芸クイーン’と‘高妻’ではいずれの時期とも,‘ピオーネ’では11月と1月処理で発芽を遅らせるか発芽率を低下させた.‘藤稔’では,いずれの時期とも化学物質の休眠打破効果に差がなかった.このように,四倍体ブドウの芽の休眠打破に及ぼす効果はシアナミドで最も高く,石灰窒素がこれに次ぎ,二硫化ジアリルで低かったが,これら化学物質に対する反応性は低温遭遇量と品種によって異なった.<br>
収録刊行物
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- 園芸学研究
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園芸学研究 7 (2), 261-268, 2008
一般社団法人 園芸学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205210025216
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- NII論文ID
- 110006649716
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- NII書誌ID
- AA11608561
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD1cXptFSmsb8%3D
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- ISSN
- 18803571
- 13472658
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- NDL書誌ID
- 9476271
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- NDL-Digital
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可