ゲリラ豪雨による斜面安定性評価のためのリアルタイム雨量計の開発

• 小山 倫史

  京都大学・大学院工学研究科都市環境工学専攻

• 高橋 健二

  水文技術コンサルタント

• 西川 啓一

  三菱電機株式会社・IT宇宙ソリューション事業部

• 大西 有三

  京都大学

書誌事項

タイトル別名

• Development of the realtime rain gauge for the evaluation of slope stability during guerrilla-like rainfall

抄録

近年多発しているゲリラ豪雨では，極めて短時間に降雨量が変化するため，斜面表層部の湿潤履歴によっては，数秒単位で多量の雨水浸透が発生し，斜面安定性を著しく低下させ，斜面崩壊を誘発する．したがって，数秒単位の鋭敏な雨水浸透現象を評価する必要性があり，そのためには，まず，降雨量を数秒単位で精度よく計測する必要がある．本研究では，超音波レベル計を用いてリアルタイム雨量計の開発を行った．本雨量計は，超音波により円筒形の雨受けに溜まった水位（降雨量）を1秒ごとに計測することで，従来の転倒枡型雨量計を用いた場合に生じるタイムラグを生じることなく，リアルタイムで精度よい計測が可能である．また，雨量計測の結果を1次元の飽和–不飽和浸透流解析に用い，従来の降雨強度として用いられる時間降雨量（あるいは10分毎降雨量）を入力値とした場合と比較し，降雨境界条件の入力方法の相違が降雨の浸透特性に与える影響について調べた．

収録刊行物

• 地盤工学ジャーナル

  地盤工学ジャーナル 5 (1), 61-67, 2010

  公益社団法人 地盤工学会

キーワード

• ゲリラ豪雨
• 斜面安定
• リアルタイム雨量計
• 降雨強度
• 飽和–不飽和浸透流解析

詳細情報

• CRID: 1390282680235421312
• NII論文ID: 130004482807
• DOI: 10.3208/jgs.5.61
• ISSN: 18806341
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可