急性好塩基球性白血病の1例

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  • Acute Basophilic Leukemia: A Case Report

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抄録

症例は56歳,女性。1990年1月発熱,皮下出血を主訴として入院した。末梢血液検査では,WBCは41,000/μl, 89%の未熟細胞を認め,骨髄有核細胞数は16.5万/μlで96.2%の未熟細胞を認めた。これらは中∼やや大型で,約半数にアズール顆粒を認め,多くはPOX陽性,トルイジンブルーでmetachromasiaを呈した。電顕にて好塩基球性顆粒を認め,CD13, 33陽性でG-CSF, GM-CSF, IL-3に反応した。以上より急性好塩基性白血病と診断し,BHAC-DMP, B triple-V療法を施行したが寛解がえられず,肺炎,消化管穿孔を併発し3月30日死亡した。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 34 (7), 847-852, 1993

    一般社団法人 日本血液学会

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