脾臓に原発したCD8陽性びまん性大細胞型B細胞性悪性リンパ腫

書誌事項

タイトル別名
  • Primary splenic CD8-positive diffuse large B-cell lymphoma
  • 症例 脾臓に原発したCD8陽性びまん性大細胞型B細胞性悪性リンパ腫
  • ショウレイ ヒゾウ ニ ゲンパツ シタ CD8 ヨウセイビマンセイ ダイ サイボウガタ B サイボウセイ アクセイ リンパ シュ

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抄録

症例は71歳,女性。平成12年9月よりLDHが増加してきたため,当科に入院。腹部エコー検査やCTにて脾臓内に腫瘤を認めた。可溶性IL-2レセプターが高値であったため悪性リンパ腫を疑い,脾摘出術を行った。病理組織は,びまん性大細胞型で,免疫組織染色ではB細胞の抗原であるCD79aが陽性でT細胞の抗原であるCD3は陰性であった。また,リンパ球表面抗原解析ではCD2-, CD3-, CD4-, CD5-, CD8+, CD10+, CD19+, CD20+, CD23-, κ+, λ-, CD25+, CD56-であった。以上の結果より,CD8陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBL)と診断した。CD8+DLBLはきわめて稀であり,特に脾臓に原発した症例は本例が初めてと思われ報告する。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 42 (12), 1187-1191, 2001

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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