再発・難治性T細胞性急性リンパ性白血病およびT細胞性リンパ芽球性リンパ腫に対するネララビンの第I相試験

  • 堀部 敬三
    独立行政法人国立病院機構 名古屋医療センター臨床研究センター
  • 瀧本 哲也
    独立行政法人国立成育医療研究センター臨床研究センター
  • 横澤 敏也
    独立行政法人国立病院機構 名古屋医療センター臨床研究センター
  • 牧本 敦
    独立行政法人国立がん研究センター中央病院
  • 小林 幸夫
    独立行政法人国立がん研究センター中央病院
  • 小川 千登世
    聖路加国際病院
  • 大野 竜三
    愛知淑徳大学 医療福祉学部
  • 小尾 伸之
    グラクソ・スミスクライン株式会社
  • 桂 幸一
    グラクソ・スミスクライン株式会社
  • 飛内 賢正
    独立行政法人国立がん研究センター中央病院

書誌事項

タイトル別名
  • Phase I study of nelarabine in patients with relapsed or refractory T-ALL/T-LBL
  • 臨床研究 再発・難治性T細胞性急性リンパ性白血病およびT細胞性リンパ芽球性リンパ腫に対するネララビンの第1相試験
  • リンショウ ケンキュウ サイハツ ナンチセイ Tサイボウ セイキュウセイ リンパセイ ハッケツビョウ オヨビ Tサイボウセイ リンパ ガキュウセイ リンパ シュ ニ タイスル ネララビン ノ ダイ1ソウ シケン

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抄録

日本人成人及び小児のT-ALL/T-LBL患者を対象とした第I相試験を実施した。成人ではネララビン1,500 mg/m2/日を1, 3, 5日に投与,その後16日間休薬,また小児ではネララビン650 mg/m2/日を連日5日間投与,その後16日間休薬とするレジメンの忍容性が確認された。安全性評価対象は成人7例,小児6例で,有害事象は全例に発現した。高頻度の事象は,成人では傾眠,悪心,小児では白血球数減少,リンパ球数減少であった。グレード3/4の有害事象を成人,小児各5例に認めた。臨床検査値異常が主で,用量制限毒性は認めなかった。有効性評価対象は成人7例,小児4例で,完全寛解到達は成人1例,小児2例であった。T細胞内ara-GTPと有効性との関連が示唆された。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 52 (6), 406-415, 2011

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (11)*注記

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