再発頭頚部悪性腫ように対するホウ素中性子捕捉療法

書誌事項

タイトル別名
  • BORON NEUTRON CAPTURE THERAPY FOR RECURRENT HEAD AND NECK MALIGNANCIES

抄録

ホウ素中性子捕捉療法(Boron neutron capture therapy: BNCT)は,10Bを予め腫瘍に集積させ,中性子線照射で発生する粒子線を利用して腫瘍選択的に破壊する治療法である。我々はこの治療法を再発頭頸部悪性腫瘍患者に対し,2001年より世界に先駆けて開始した。対象は扁平上皮癌6例,唾液腺癌3例,肉腫2例の計11例であった。その結果,腫瘍縮小率は,CR:2例,90%以上:5例,73%,54%,PD:1例,NE:1例で,奏功率82%。QOL改善は,潰瘍消失と皮膚再生,PSの改善による仕事復帰,疼痛・開口障害・呼吸苦の改善,生存期間延長などであった。11例中7例(4例:遠隔)に転移を認めた進展例だったが,治療後の生存期間は,1-38ヶ月で平均8.5ヶ月,生存率は36%(4例生存中)であった。副作用は,口内炎,全身倦怠感,脱毛などで軽度だった。進展再発頭頸部悪性腫瘍に対しBNCTを実施し,その有効性を確認した。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 31 (4), 581-586, 2005

    日本頭頸部癌学会

参考文献 (4)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205222393856
  • NII論文ID
    130004509903
  • DOI
    10.5981/jjhnc.31.581
  • ISSN
    18818382
    13495747
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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