下咽頭癌と喉頭癌の治療を今改めて考える―喉頭部分切除術および下咽頭喉頭部分切除術の適応拡大を目指して―

書誌事項

タイトル別名
  • EXTENDED INDICATION OF PARTIAL LARYNGECTOMY AND PARTIAL LARYNGO-PHARYNGECTOMY
  • ―喉頭部分切除術および下咽頭喉頭部分切除術の適応拡大を目指して―

この論文をさがす

抄録

【対象と方法】1993年~2005年に我々が行った喉頭部分切除術(PL)24例と下咽頭喉頭部分切除術(PPL)症例14例を同時期の超選択的動注化学放射線療法(iaCRT)症例17例と比較した。また1999年~2003年に放射線治療を行った下咽頭癌20例に対して喉頭温存手術が可能であるか検討した。<BR>【結果】喉頭癌でのKaplan-Meier法による疾患特異的5年生存率はPL症例が81.3%でiaCRT症例は87.5%(N.S.)であり,下咽頭癌での生存率はPPL症例が39.5%でiaCRT症例が55.6%(N.S.)であった。放射線治療を行った下咽頭癌に対して,喉頭温存手術は20例中12例で可能であると判断された。<BR>【結論】喉頭癌や下咽頭癌での喉頭温存手術の適応となる症例は放射線治療の良い適応でもある。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 32 (3), 321-327, 2006

    日本頭頸部癌学会

被引用文献 (5)*注記

もっと見る

参考文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ