肘関節炎を主要徴候とし,多彩な全身感染症が判明した2型糖尿病の1例  [in Japanese] A Case of Type 2 Diabetes Affected with Systemic Infection Mainly Presented with Anconitis  [in Japanese]

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Abstract

症例は46歳,男性.4年前に高血糖を指摘されていたが放置.2週間前より激しい腰痛を自覚し,次いで右肘関節の熱感・発赤・腫脹・疼痛も出現し,次第に増悪したため近医を受診,高血糖を指摘され当院へ紹介入院した.右肘関節炎と診断したが,これを一次感染巣と考えるのは不自然と判断し,その検索を行った.全身CT検査でL4/5の椎間板の狭小化,椎体の破壊・椎骨前面の腫瘤像,左腸腰筋の腫大と内部に濃度均一な腫瘤影,および左尿管結石・左水腎症・腎実質の造影効果の増強を認めた.化膿性椎間板炎,化膿性脊椎炎,左腸腰筋膿瘍,左尿管結石による慢性腎盂腎炎と診断.治療は抗菌薬投与および腸腰筋膿瘍穿刺により約2カ月間で完治に至った.血糖不良の糖尿病患者の日常診療において局所症状にとらわれず,常に全身的な観察が必要であることを改めて喚起した示唆に富む症例と考えられ,文献的考察を加え報告する.

Journal

  • Journal of the Japan Diabetes Society

    Journal of the Japan Diabetes Society 51(12), 1075-1079, 2008

    THE JAPAN DIABETES SOCIETY

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