書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Mucinous Cystadenocarcinoma of the Appendix
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抄録
症例は右下腹部痛を主訴とする80歳, 女性。腹部CTおよび超音波検査像上, 回盲部に連続する径3cmの嚢胞性腫瘤がみられ, 血清CEA値および血清CEA19-9値はそれぞれ7.9ng/ml, 95U/mlと高値であった。大腸内視鏡検査で盲腸部にvolcano sign陽性の球状の粘膜下腫瘍様病変が認められたため, 虫垂粘液嚢腫, あるいは嚢胞腺癌の可能性があると診断するも, 患者が手術を希望しなかったため, 経過観察していた。しかし, 右下腹部痛を繰り返し, 1年3カ月後のCT像上, 腫瘤は径5cmに増大していた。このため患者の同意を得て回盲部切除術を施行した。病理組織学的検索により虫垂粘液嚢胞腺癌と診断された。術後経過は良好で, 腫瘍マーカーは正常化し, 術1年後の現在無再発生存中である。
収録刊行物
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- 日本外科系連合学会誌
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日本外科系連合学会誌 32 (5), 769-773, 2007
日本外科系連合学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204346527488
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- NII論文ID
- 130004514667
- 10020112683
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- NII書誌ID
- AN00002502
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- ISSN
- 18829112
- 03857883
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可