バイオガス・軽油二燃料トラクタ機関の制御法に関する研究

  • 若林 宗平
    北海道大学大学院農学研究院生物資源生産学部門生物生産工学分野/現在:(株)クボタ 堺製造所
  • ニザル ジャベル
    北海道大学大学院農学研究院生物資源生産学部門生物生産工学分野/現在:マツダ(株)
  • 野口 伸
    北海道大学大学院農学研究院生物資源生産学部門生物生産工学分野

書誌事項

タイトル別名
  • The Method of Controlling Biogas Input in Biogas-Diesel Dual-Fuel Engine
  • バイオガス ケイユ ニネンリョウ トラクタ キカン ノ セイギョホウ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

トラクタ機関として二燃料機関を用いる場合,軽油消費量を削減しつつ燃焼効率を向上させるには,バイオガスの供給を機関負荷に応じて制御する必要がある。本研究では,二燃料機関へのバイオガス供給の最適化を行い,目的関数に応じたバイオガスの供給マップを作成した。自作した電子制御ユニット(Electric Control Unit ; ECU)を用いてバイオガス供給の制御を行い,最適化したトラクタ用ディーゼル機関の出力性能,排気性能の評価を行った。<BR>出力性能試験の結果,機関の最大出力,最大トルクに変化は見られず,軽油単味運転時と同程度であった。ISO計測基準8178-4に基づいて負荷条件を平均化した排出ガス特性を検討した結果,最適化後の二燃料機関の排気性能は所期の目的関数に見合った結果となり,CO排出量の改善がみられた。また,軽油の消費減少量,正味熱消費率についてもバイオガス最適化の効果が認められ,低負荷時の燃焼効率は改善された。最適化した機関を用いてほ場作業のシミュレーションを行った結果,バイオガス供給マップにより想定される機関性能が得られた。

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参考文献 (9)*注記

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