若年成人女性におけるマゲイシロップの食後高血糖抑制効果

  • 中嶋(坂口) 名菜
    熊本県立大学環境共生学部食健康科学科 前千里金蘭大学生活科学部食物栄養学科
  • 高野 優
    熊本県立大学環境共生学部食健康科学科
  • 福島 英生
    熊本県立大学環境共生学部食健康科学科
  • 北野 直子
    熊本県立大学環境共生学部食健康科学科
  • 森 政博
    前千里金蘭大学生活科学部食物栄養学科 松山東雲短期大学生活科学科

書誌事項

タイトル別名
  • Maguey Syrup Consumption and Control of Blood Glucose Levels among Young Women
  • ジャクネン セイジン ジョセイ ニ オケル マゲイシロップ ノ ショクゴ コウケットウ ヨクセイ コウカ

この論文をさがす

抄録

【目的】マゲイシロップは血糖指数(GI: glycemic index)が低い甘味料として注目されている。そこでグラニュー糖の代わりにマゲイシロップを配合した食品を摂取してもらい,マゲイシロップの食後高血糖抑制効果について検討した。<br>【方法】疾患を認めない若年成人女性7名を対象に,2006年4~9月の間に実施した。約12時間の絶飲・絶食後,早朝空腹時の血糖値を測定した。WoleverとJenkinsの方法に基づき,基準食の血糖曲線下面積(AUC: areas under the curve)を算出し,糖質量を基準食と同量に調整した8種類の試験食(ロールケーキ,アイスクリーム,ジャム,糖尿病食にグラニュー糖もしくはマゲイシロップを配合)を基準食と同じ方法で摂取させ,同一被験者による基準食,グラニュー糖配合,マゲイシロップ配合の3群比較を4食品ごとに行った。基準食のAUCを100として各試験食のAUCの割合を求めGIを算出した。<br>【結果・結論】一般的に用いられるグラニュー糖を使用した食品(対照食)に比べ,マゲイシロップを配合した食品(ロールケーキ,アイスクリーム,ジャム)においてAUC,GIの有意な低下が示された(p<0.05)。本研究により一定量以上のグラニュー糖と置換したマゲイシロップ含有食品3種類(ロールケーキ,アイスクリーム,ジャム)において食後高血糖抑制効果が確認された。

収録刊行物

  • 栄養学雑誌

    栄養学雑誌 70 (6), 331-336, 2012

    特定非営利活動法人 日本栄養改善学会

参考文献 (35)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ