汚職許容度の形成要因

DOI
  • 竹中 慎二
    公益社団法人日本経済研究センター 研究本部

書誌事項

タイトル別名
  • An Analysis of Corruption Tolerance

抄録

グローバル化の進展や財政問題の深刻化により,汚職(corruption)の問題はその重要性が高まっている.しかし,実際の行動は観察困難であり,文化や経済成長との因果関係も決して明確でないため,研究対象になりにくいのが実情といえる.本論文はアジアの中でも汚職が最も深刻とされる国の1つである,フィリピンの個票データを主に分析することで,人々の汚職に対する許容度や意識を考察した.その結果によると,中等教育以上の教育を受けた人々は汚職への許容度が低く,さらに死後の世界といった神秘的な存在を信じる人(信仰心の強い人)ほど汚職の許容度が低いことが判明した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680322502656
  • NII論文ID
    130004554887
  • DOI
    10.11167/jbef.4.150
  • ISSN
    21853568
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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