西アフリカ内陸小低地における水田稲作適性の評価

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  • Suitability Evaluation for Lowland Rice in Inland Valleys in West Africa
  • ニシアフリカ ナイリク ショウテイチ ニ オケル スイデン イナサク テキセイ ノ ヒョウカ

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抄録

米の消費が急増している西アフリカにおいて,米増産ポテンシャルの高い内陸小低地(Inland Valley)の稲作栽培適地を選定するため,筆者らが開発した内陸小低地の水田稲作適性を評価するGISモデルを用いて水田稲作適地の評価を行った.GISモデルは以下の特徴を有する.1) 29個の評価指標をもとに,水田稲作適性を評価する.2) モデルで使用する評価指標は,物理・生物指標,技術指標,社会・経済指標,健康・環境指標の4種類に分類できる.3) 各指標は水田稲作の適性に応じて,1~5 の5段階でスコア化し,各指標の重み付き合計点で水田稲作適性を評価する.評価流域として,農業生態系が異なるガーナのギニアサバンナ帯と半落葉樹林帯に位置するマンクラン流域とジョロクワハ流域を選定した.本研究で得られた12指標のデータをGISモデルに適用し,マンクラン地区では内陸小低地の約32%,ジョロクワハ地区では約60%が水田稲作に適していること等の知見が得られた.

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