常時微動・地震動の長期継続観測による高経年化したアーチダムの振動特性同定と2011年東北地方太平洋沖地震時のダムの振動挙動

• 上島 照幸

  宮城大学 環境システム学科

• 金澤 健司

  電力中央研究所 地震工学領域

• 村上 弘太

  セキスイハイム東北株式会社 宮城支社

• 仲村 成貴

  日本大学 理工学部土木工学科

• 塩尻 弘雄

  日本大学 理工学部土木工学科

• 有賀 義明

  弘前大学 大学院理工学研究科

書誌事項

タイトル別名

• SYSTEM IDENTIFICATION, DETECTION OF PROPER FREQUENCY VARIATION OF AGED ARCH DAM AND VIBRATIONAL BEHAVIOR DURING THE 2011 OFF THE PACIFIC COAST OF TOHOKU EARTHQUAKE BY MEANS OF LONG-TERM CONTINUOUS OBSERVATION OF AMBIENT VIBRATION/SEISMIC MOTION

抄録

高経年化したアーチダムを対象として微動・地震動の長期継続観測を実施中であり，2011年東北地方太平洋沖地震についても本震記録，前震，多くの余震群の観測記録が，その前後での微動記録とともに得られた．これら観測データを分析して以下の知見を得た；1)微動記録からダムの振動特性を同定し夏期から冬期にかけての変動をみてみると固有振動数はダム表面温度と相伴って低下していることが分かった．2)東北地方太平洋沖地震時にはダム天端において極めて大きい最大加速度を持つ観測記録（約630gal）が収録された．地震動継続時間は3分程にも及ぶものであった．3)本震・微動のスペクトル解析から，本震時には微動時に比して卓越振動数が著しく低下したこと，本震後微動の卓越振動数は本震前微動のそれに概ね復していることなどが分かった．

収録刊行物

• 土木学会論文集A1（構造・地震工学）

  土木学会論文集A1（構造・地震工学） 68 (4), I_186-I_194, 2012

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• proper frequency
• ambient vibration
• seismic motion
• aged arch dam
• The 2011 off the Pacific coast of Tohoku Earthquake
• long term continuous observation

詳細情報

• CRID: 1390001205349253632
• NII論文ID: 130004556793
• DOI: 10.2208/jscejseee.68.i_186
• ISSN: 21854653
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可