暑熱緩和事業の多側面効用に対する選好評価と意思決定支援

  • 中川 秀治
    東京大学大学院 工学系研究科都市工学専攻
  • 中谷 隼
    東京大学大学院 工学系研究科都市工学専攻
  • 栗栖 聖
    東京大学 先端科学技術研究センター
  • 花木 啓祐
    東京大学大学院 工学系研究科都市工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • PREFERENCE EVALUATION AND DECISION SUPPORT FOR MULTIPLE UTILITIES OF HEAT MITIGATION PROJECTS

抄録

屋上緑化や水辺創出,ドライミスト,保水性舗装といった暑熱緩和事業は,主に屋外気温の低下を目的としているが,生物種の増加,浸水の緩和,空間のデザイン性向上,環境啓発など,屋外気温の低下以外にも多側面の効用を持つものがある.本稿では,暑熱緩和事業の優先順位の決定と多側面効用に対する選好評価に基づいた,代替案の設計段階の意思決定支援の方法を示した.まず,階層分析法(AHP)を援用し,便益受益者,専門家,事業実施主体といった多様な主体の多側面効用に対する主観的評価に基づいて,事業実施の優先順位を決定した.次に,コンジョイント分析を用いて事業の便益受益者であるオフィス勤務者の選好構造を明らかにした上で,それぞれの効用を金銭価値で評価し,具体的な事業内容の設計に当たって重視するべき側面について検討した.

収録刊行物

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参考文献 (5)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680333024384
  • NII論文ID
    130004560230
    20000788974
  • DOI
    10.2208/jscejer.67.ii_327
  • ISSN
    21856648
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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