統計的分類手法を用いた紙・板紙消費に影響する社会経済因子の分析

• 加用 千裕

  東京農工大学 大学院農学府自然環境保全学専攻

• 橋本 征二

  立命館大学 理工学部環境システム工学科

• 森口 祐一

  東京大学 大学院工学系研究科都市工学専攻

書誌事項

タイトル別名

• ANALYSIS OF SOCIOECONOMIC FACTORS INFLUENCING CONSUMPTION OF PAPER AND PAPERBOARD USING STATISTICAL CLASSIFICATION METHODS

抄録

発展途上国における今後の紙・板紙の消費増大を抑制し低消費型の発展経路を検討するために，先進33カ国を対象としたクラスター分析および判別分析を行い，低消費経路国と高消費経路国の違いを決定する社会経済因子を分析した．その結果，教育水準，経済水準，都市化は，紙・板紙の消費に影響する社会経済因子であるが，新聞用紙，印刷・情報用紙，衛生用紙，段ボールの用途間で消費抑制効果にトレードオフが生じることが明らかになった．新聞用紙，衛生用紙，段ボールは，高価格になることによりそれらの消費抑制に効果があった．第三次産業拡大の抑制は，印刷・情報用紙と衛生用紙の消費抑制に効果があるが，農業の活性化によって食料生産が増加すると段ボールの消費を誘発する可能性があることが分かった．

収録刊行物

• 土木学会論文集Ｇ（環境）

  土木学会論文集Ｇ（環境） 68 (6), II_473-II_484, 2012

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• cluster analysis
• discriminant analysis
• newsprint
• printing and writing paper
• sanitary paper
• containerboard

詳細情報

• CRID: 1390282680332483968
• NII論文ID: 130004560350
• DOI: 10.2208/jscejer.68.ii_473
• ISSN: 21856648
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可