書誌事項
- タイトル別名
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- Clostridium Difficile-associated Refractory Pouchitis: Report of Three Cases
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抄録
回腸嚢炎は潰瘍性大腸炎に対する大腸全摘・回腸嚢肛門(管)吻合術後に発症する長期合併症であり,多くはciprofloxacinやmetronidazoleなどの抗菌薬内服により軽快する.我々はこれらの治療に抵抗した回腸嚢炎患者の便中にClostridium Difficile toxin(以下,CD toxin)を検出した3例を経験したので報告する.3例中2例は以前の回腸嚢炎に対しては通常の抗菌薬が奏効していたが,再燃時には効果を認めず,この時点で便中CD toxin陽性と判明した.残り1例は回腸嚢炎初発の時点で通常の抗菌薬治療が効果なく,便中CD toxin陽性と判明した.3例とも「C. Difficile関連難治性回腸嚢炎」と診断し,vancomycin内服により治療したところ速やかに軽快した.通常の抗菌薬治療によって改善しない回腸嚢炎ではC. Difficileの関与を疑い,適切な抗菌薬治療を行う必要がある.
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 43 (3), 270-276, 2010
一般社団法人 日本消化器外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679894357888
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- NII論文ID
- 110007574876
- 130004560577
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- NII書誌ID
- AN00192066
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可