人形の象徴性と心理臨床における人形のあり方について
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- 菱田 一仁
- 京都大学大学院教育学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- The Symbolism of Dolls and Their Role in Clinical Psychology
抄録
人形はわれわれにとって身近なものであるが, 心理臨床においてもそれは例外ではない。遊戯療法や箱庭療法において人形は使用されるが, それらについて考察するうえで, そうした場で使われる人形のあり方について考察することが有用であると考えられる。人形という存在について考えるとき, 特徴的だと考えられるのが, 人形が人によって弄ばれるという点である。他と異なり人形は「私」という個人によって弄ばれ, それによって人形は「私」であって「私」でないという二重性を持った中間的な存在となると考えられる。そして, そうした中間的な存在として, かつて人形が人の思いや苦しみを託すヒトガタとして用いられたように, 現代の心理臨床の場面においても, そうした中間的な存在として「私」の想いや生きる苦しみを代わりに受ける存在として, 人形は存在していると考えられる。
収録刊行物
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- 箱庭療法学研究
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箱庭療法学研究 25 (2), 51-61, 2012
日本箱庭療法学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679449761920
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- NII論文ID
- 130004562184
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- ISSN
- 2186117X
- 09163662
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可