景観と土地利用の相互性にもとづく景観計画の開発管理型運用の可能性

書誌事項

タイトル別名
  • Potential of Landscape Plan for the Development Management Based on the Relation of Land-use and Landscape

抄録

土地利用と景観の相互性に着目し、都市計画区域内外を問わず計画対象とすることができ、計画の構成や使い方が基礎自治体に委ねられている景観計画の特性を活かした開発管理型の運用の可能性について実態調査にもとづいて検証するものである。調査の分析結果からは、景観と土地利用を関連づけ開発管理を意識して活用しているところはそれほど多くはなかったが、開発動向の把握を計画策定により対応すべき課題としてあげている景観行政団体が確認でき、開発管理型運用のポテンシャルは認められた。また、届出制により行政区域内の建築行為や開発を一元的に把握することができること、土地利用や開発に関わる他の条例や制度と連動して運用することにより「適切な」開発を誘導する役割を担うことが確認でき、地域ごとの土地利用や開発管理の課題に応じた戦略的活用のポテンシャルはあると考えられる。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 48 (3), 585-590, 2013

    公益社団法人 日本都市計画学会

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