地震発生想定時の人々の抱く被害イメージと避難レスポンス

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タイトル別名
  • Image of Damage and Evacuation Response to a Hypothetical Earthquake
  • ジシン ハッセイ ソウテイジ ノ ヒトビト ノ ダク ヒガイ イメージ ト ヒナン レスポンス

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抄録

本研究は、地震発生想定時の人々の行動などを調査分析する際、研究側が提示する建物被害状況について、人々(一般側)が抱く被害イメージを可視化し、一般側と研究側の被害イメージの乖離と、それによる避難レスポンス(避難率)のずれを、3地域の調査データ(広島市H13,仙台市H15,神戸市H15・H21)から明らかにしたものである。人々は、地震発生想定時の建物被害を、主に建物の亀裂や瓦礫、傾きの程度などの外観から直観的に認識し、「軽微な被害」(被害なし、一部破壊)と「顕著な被害」(半壊,全壊)として、被害イメージを抱いている。また、人々の抱く被害イメージは、研究側が規定する被害イメージより過小評価されており、人々の被害イメージによる避難率は、研究側のイメージによる避難率より、高い水準であることが確認された。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 49 (1), 1-10, 2014

    公益社団法人 日本都市計画学会

参考文献 (4)*注記

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