バイコンティニュアス型マイクロエマルションを利用したメイク落とし製剤の開発

  • 鎌田 美穂
    クラシエホームプロダクツ株式会社 ビューティケア研究所
  • 辻 さやか
    太陽化学株式会社 インターフェイスソリューション事業部
  • 韓 立坤
    クラシエホームプロダクツ株式会社 ビューティケア研究所
  • 藤原 信太郎
    クラシエホームプロダクツ株式会社 ビューティケア研究所
  • 中川 泰治
    クラシエホームプロダクツ株式会社 ビューティケア研究所
  • 高橋 宏輝
    太陽化学株式会社 インターフェイスソリューション事業部
  • 高瀬 嘉彦
    太陽化学株式会社 インターフェイスソリューション事業部
  • 岩永 哲朗
    クラシエホームプロダクツ株式会社 ビューティケア研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Make-up Removers Consisting of a Bicontinuous Microemulsion

抄録

本研究では,ポリグリセリン脂肪酸エステル(PGFE)を用いて,バイコンティニュアス型マイクロエマルションからなるメイク落とし製剤の開発を行った。HLBの異なるPGFEを混合し,さらに水の一部をポリオールに置き換え,系の相対的なHLBを調整することによってマイクロエマルションを得ることができた。PGFEおよびポリオキシエチレン(POE)型非イオン界面活性剤の油/水系の相図を比較すると,PGFEは低濃度から広い温度範囲でI相領域を形成することがわかった。これは,POE型非イオン界面活性剤と異なり,PGFEのHLBは温度の影響を受けにくいことを示している。実使用試験では,バイコンティニュアス型マイクロエマルションを用いた製剤の特徴が評価された。メイク落としは目の周りにも使用されることを考慮し眼刺激性試験も行ったところ,安全性が高いことが示唆される結果が得られた。よって,PGFEを用いたことにより界面活性剤が低濃度においても温度依存性の少ないマイクロエマルションが得られ,高い機能性と使用性および安全性を兼ね備えた製剤を開発することができた。

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204499914112
  • NII論文ID
    130004567653
  • DOI
    10.5107/sccj.46.93
  • ISSN
    18844146
    03875253
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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