合成ポリペプチド設計と生体材料としての応用(第1報)荷電型コポリペプチドの合成と in vitro 酸素加水分解合成ポリペプチド設計と生体材料としての応用(第1報)荷電型コポリペプチドの合成と in vitro 酸素加水分解

書誌事項

タイトル別名
  • Synthesis of Charged Copolypeptides and Enzymatic Hydrolysis in vitro

抄録

負電荷をもつL-グルタミン酸残基と正電荷をもつL-リシン残基を,それぞれ適当量含有するN-ヒドロキシエチル-L-グルタミンとの三元ランダム共重合体を調製し,分子鎖コンホメーション,側鎖末端部分での電荷が,プロテアーゼによる酵素加水分解性にどのような効果を及ぼすかについて実験的評価を行った。それぞれの荷電型ランダム共重合体および単独重合体は,いずれもブロメラインにより主鎖がランダムに加水分解を受けることが示された。試料ポリマーの酵素加水分解の速度論的考察は溶液粘度の変化を経時的に測定し,既存の粘度式を適用して分子量低下の時間依存性から行った。試料の酵素分解挙動はミカエリス-メンテン則に従うことが明らかとなった。また,側鎖の荷電状態が酵素加水分解速度に大きく影響し,負荷電型ポリペプチドは非荷電型および正荷電型ポリペプチドに比べて酵素加水分解を受けにくいことが明らかとなった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ