ガラス繊維表面上のメルカプト基含有シランカップリング剤処理層のモルフォロジーと1HパルスNMRによる構造解析

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タイトル別名
  • Morphology and Surface Analysis Using 1H Pulse NMR of Glass Fiber Treated with Mercapto Group Containing Silane Coupling Agents

抄録

アルコキシ基の数が2または3のメルカプト基含有シランカップリング剤で,ガラス繊維の表面処理を行った。シランの0.2~1.0wt%2-プロパノール溶液にガラス繊維を浸漬し,溶媒を室温で乾燥させた後に加熱した。シランの付着瞳は処理溶液の濃度とともに上昇した。処理層のモルフォロジーを走査型電子顕微鏡で観察した。その結果,未処理ガラス繊維表面との比較から,処理系はいずれも表面がシラン層で覆われているようであったが,アルコキシ基の数が2の場合は処理層の上に球状の凝集体が付着していた。シラン分子鎖の易動性を1HパルスNMRで検討した結果,その緩和挙動からアルコキシ基の数が2の場合はフレキシブル,3の場合はリジッドであることを示していた。これは,繊維表面上のシランの付着量に依存しなかった。

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