心筋梗塞症例におけるVE-VCO2 slopeと左心室機能、心事故との関連について  [in Japanese]

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Author(s)

    • 丸岡 弘 MARUOKA HIROSHI
    • 埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 Department of Physical Therapy, School of Health and Social Services Saitama Prefectural University
    • 溝呂木 忠 MIZOROGI TADASHI
    • 埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 Department of Physical Therapy, School of Health and Social Services Saitama Prefectural University
    • 江原 晧吉 EHARA KOUKICHI
    • 埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 Department of Physical Therapy, School of Health and Social Services Saitama Prefectural University
    • 細田 多穂 HOSODA KAZUHO
    • 埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 Department of Physical Therapy, School of Health and Social Services Saitama Prefectural University
    • 久保田 章仁 KUBOTA AKIHITO
    • 埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 Department of Physical Therapy, School of Health and Social Services Saitama Prefectural University
    • 井上 和久 INOUE KAZUHISA
    • 埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 Department of Physical Therapy, School of Health and Social Services Saitama Prefectural University
    • 田口 孝行 TAGUCHI TAKAYUKI
    • 埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 Department of Physical Therapy, School of Health and Social Services Saitama Prefectural University
    • 西原 賢 NISHIHARA KEN
    • 埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 Department of Physical Therapy, School of Health and Social Services Saitama Prefectural University
    • 磯崎 弘司 ISOZAKI KOUJI
    • 埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 Department of Physical Therapy, School of Health and Social Services Saitama Prefectural University
    • 原 和彦 HARA KAZUHIKO
    • 埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 Department of Physical Therapy, School of Health and Social Services Saitama Prefectural University
    • 藤縄 理 FUJINAWA OSAMU
    • 埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 Department of Physical Therapy, School of Health and Social Services Saitama Prefectural University
    • 中山 彰一 NAKAYAMA AKIKAZU
    • 埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 Department of Physical Therapy, School of Health and Social Services Saitama Prefectural University

Abstract

【目的】心疾患患者の予後予測に関連する因子としては、最高酸素摂取量(Peak)やVE-VCO2 slope(slope)などの心肺機能、駆出率(EF)などの左心室機能などが報告されている。しかし、急性心筋梗塞(AMI)症例を対象にして、予後予測の観点より経時的なSlopeや左心室機能を分析した報告は少ない。そこで今回は、slopeと左心室機能の推移、および心事故との関連性をAMI症例で検討した。<BR>【方法】対象は初回AMI症例のうち、70歳未満で外来あるいは電話インタビューで健康状態の確認ができ、再現性の高い定量的心電図同期SPECT(SPECT)と心肺運動負荷試験(CPX)を経時的に施行した症例60例(年齢56.4±8.3歳)であった(平均経過観察期間1,242±325日)。SPECTによる左心室機能は、急性期(3.8±2.1病日)と慢性期(173.1±74.5病日)に循環器内科医らにより測定され、拡張末期容積(EDV)、収縮末期容積(ESV)およびEFを求めた。またCPXは、発症後1ヶ月(34.6±12.8病日)、3ヶ月(99.6±30.4病日)および6ヶ月(207.7±59.1病日)に実施し、Peakとslopeを求めた。心事故は心臓死、心筋梗塞症、61日以降の経皮的冠動脈形成術(PTCA)、冠動脈バイパスグラフト、入院を要する心不全(CHF)と定義した。<BR>【結果】slopeの変化率(1ヶ月と3ヶ月、6ヶ月)は、EDVあるいはESV、EFの変化率(急性期と慢性期)と相関しなかった。すなわち、slopeの変化率は左心室機能の変化率と関連を示さなかった。心事故は17例(28.3%)で認め、その内訳はPTCA15例、CHF2例であった。心事故の有無と心肺機能、および左心室機能とのロジスティック回帰分析では、有意な関連を認めなかった。しかし、有心事故群と無心事故群の比較において、Peakの推移ではほとんど差が認められなかった(全例14ml/min/Kg以上)のに対して、slopeの推移は有心事故群の方が無心事故群と比べて高い値を示した。このことから、slopeはPeakと比べてより心事故との関連が示された。<BR>【考察】心事故と心肺機能、および左心室機能との関連を検討することは、slopeから心事故などの推測ができるか否かを研究することであり、運動処方や予後予測に関して大変有用であると考えられた。今回の結果より、slopeの変化率は左心室機能の変化率と関連を示さなかった。しかし、今回心事故の症例はCHF2例であったことから、今後症例数を増やすことによりslopeと左心室機能が関連する可能性が考えられた。また先行研究では、Peakが比較的高い心疾患患者でもslopeが高値を示す場合は、予後に影響することが報告されている。今回の結果から、AMI症例を対象にした経時的なPeakやslopeの推移においても、先行研究と類似した傾向を示したと考えられた。

Journal

  • Congress of the Japanese Physical Therapy Association

    Congress of the Japanese Physical Therapy Association 2003(0), D0681-D0681, 2004

    JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION

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