平成20年度 全国高等学校総合体育大会(埼玉県大会)のコンディショニングサポート

DOI
  • 長瀬 エリカ
    埼玉県理学療法士会スポーツリハビリテーション推進委員会 上尾中央医療専門学校
  • 遠藤 浩士
    埼玉県理学療法士会スポーツリハビリテーション推進委員会 伊奈病院
  • 竹中 良孝
    埼玉県理学療法士会スポーツリハビリテーション推進委員会 上尾中央総合病院
  • 根岸 朋也
    埼玉県理学療法士会スポーツリハビリテーション推進委員会 伊奈病院
  • 水田 宗達
    埼玉県理学療法士会スポーツリハビリテーション推進委員会 埼玉県総合リハビリテーションセンター
  • 佐々木 良江
    埼玉県理学療法士会スポーツリハビリテーション推進委員会 埼玉医科大学病院
  • 浦川 宰
    埼玉県理学療法士会スポーツリハビリテーション推進委員会 埼玉医科大学病院
  • 名塚 健史
    埼玉県理学療法士会スポーツリハビリテーション推進委員会 埼玉医科大学かわごえクリニック
  • 藤縄 理
    埼玉県理学療法士会スポーツリハビリテーション推進委員会 埼玉県立大学

書誌事項

タイトル別名
  • ―2年前から準備したスポーツ現場活動の意義―

抄録

【はじめに】埼玉県理学療法士会スポーツリハビリテーション推進委員会では、平成20年7月27日~8月21日に埼玉県で開催された、平成20年度全国高等学校総合体育大会埼玉県大会へのコンディショニングサポート(以下、CS)を、アーチェリー・新体操・体操・ウェイトリフティング・ボート・水球の6競技において行った.CS実施の意義と今後の活動への方向性について知見が得られたので報告をする. <BR>【目的】理学療法士(以下PT)のスポーツ現場におけるCS活動の意義の把握と今後のCS活動の方向性を検討する.<BR>【方法】対象は上記6競技のCS活動(期間中延べ37日間)に参加した埼玉県士会員101名であり、アンケート用紙調査より集計を行い検討した.アンケート回答内容の使用についてはアンケート用紙調査にて承諾を得ている.<BR>【結果】アンケートの回収は82名(男53名、女29名)であった.(回収率81%)参加者の平均PT歴は5.3年、1日施術平均人数6.37人(最少競技3.0人、最多競技11.5人).CS内容はマッサージ92.7%、ストレッチ90.2%、テーピング41.5%、相談(リハビリ・進路)29.3%、アイシング28.0%だった.選手の反応は80.5%が「良好」、障害状態の把握は73.2%のPTが「できた」とし、また、98.8%が「CS活動の中から情報が得られた」「PTが現場にいる意義がある」と答えた.73.2%が「CS内容は病院で行うスポーツリハビリとは異なる」とし、「今後のCS活動への参加希望者」は63.4%、「競技による参加希望者」は26.8%、「しない」は6.1%だった.<BR> 自由記載ではスポーツ現場では短時間内での評価と即効性のある治療が要求されること、自己の力量不足の再認識をしたなどが多かった.また、競技団体による関心度の違いや競技傷害特性は現場にいることで学べた、PTとしてのアイデンティティを出すことが今後重要であるという意見があった.<BR>【考察】埼玉県士会の多大なバックアップのもと、県士会員の声から県士会という団体での初CS活動が実現した.今回のCS活動は技能のスキルアップへの意識付けや鍛錬の場にできたと考える.また、殆どのPTが短時間内での傷害把握を可能とし、スポーツ現場の要求に対応可能だった.<BR> 確かな技能により1例の悪化例もなく、選手への適切な傷害説明・施術ができた.このPTのアイデンティティを発揮できる公益活動は、今後の職域拡大や技能向上にも必要と考える.<BR> 今後の活動について約9割以上のPTがCSを希望し、現場での活動に意義があると考えていることから、現在の高校野球や他競技でのCSや技能向上の研修会が必要と示唆された.

収録刊行物

  • 理学療法学Supplement

    理学療法学Supplement 2008 (0), G3P1583-G3P1583, 2009

    公益社団法人 日本理学療法士協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205566416896
  • NII論文ID
    130004581492
  • DOI
    10.14900/cjpt.2008.0.g3p1583.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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