地球化学および結晶化学的手法に基づく環礁性ドロマイトの起源の解明:北大東島産ドロマイトを例にして

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  • Origin of atoll dolomites distinguished by geochemistry and crystal chemistry: Kita-daito-jima, northern Philippine Sea

抄録

沖縄県北大東島のドロマイトは,5.5Ma(コア深度50-100m),2.0Ma(コア深度0-50m),1.6-2.0Ma(地表)という3つのドロマイト化年代を示す.これらの3つの時代に形成されたドロマイトに関して,地球化学的ならびに結晶化学的研究を行い,以下の結果を得た.1.XRD分析は,地表のドロマイトは4つ,コア試料のドロマイトは3つのphaseのドロマイト結晶がさまざまな割合で混合したものであることを示す.2.地表およびコア試料のドロマイトとも,全岩の18OとMg含有量,全岩の微量元素濃度(SrとNa)とMg含有量との間にlinearな関係が認められた.これは,phase mixingに起因する.3.各phaseは特有の化学組成と同位体組成を有する. 4.酸素同位体比は,すべてのphaseのドロマイト結晶が,低海水準時に,海水ドロマイト化作用によって生じたことを示す.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680708112000
  • NII論文ID
    130004592569
  • DOI
    10.14862/geochemproc.52.0.254.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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