鎌倉古人骨のストロンチウム同位体比

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タイトル別名
  • Sr isotopic composition of fossil human bones from Kamakura, Japan

抄録

鎌倉市には多くの遺跡が存在し、これまでに大量の中世人骨が発掘されていることから、中世都市鎌倉の埋葬地として使用されたと考えられている。人骨の埋葬形態は遺跡間、また同一遺跡内の各墓坑内間においても単体葬、頭蓋骨集積葬、人骨獣骨混合葬といったように異なっていることから、身分の差による違いや、疫病や災害・戦による大量死と自然死の違い、土着民か否かという違いなどが指摘されている。そこで本研究においては、この違いの原因を明らかにするために、由比ヶ浜南遺跡、中世集団墓地遺跡から出土した人骨の14C年代、炭素・窒素同位体比を測定するとともに87Sr/86Sr同位体比を測定し、年代、食性、土着性の点において遺跡、埋葬形態の異なる人骨に違いがみられるかどうかを調べた。講演においては、87Sr/86Sr同位体比から得られる結果について主に報告する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680707914880
  • NII論文ID
    130004592846
  • DOI
    10.14862/geochemproc.53.0.224.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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