走査型透過軟X線顕微鏡(STXM)の開発とBacteriogenic Iron Oxides(BIOS)ヘの応用

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タイトル別名
  • Development of Scanning Transmission X-ray Microscope (STXM) and Application for Bacteriogenic Iron Oxides (BIOS)

抄録

水酸化鉄沈殿はその多くが微生物関与で生成された鉄沈殿物を含むBacteriogenic Iron Oxides(BIOS)であると考えられている。BIOS内のREEパターンは、HREEに富んだ形状を示す。このようなREEパターンは微生物にREEを吸着させた場合に得られ、原因として微生物表面のリン酸基にREEが結合するためと報告されている。本研究では、BIOSに見られるHREEに富むREEパターンが、BIOS内の微生物や代謝生成された有機物表面のリン酸基へのREE吸着によって起こるか否かの解明を目的としている。BIOS表面のHREE観察には、微小領域を高空間分解能で観察できる走査型透過X線顕微鏡 (STXM)が最も適している。STXMはXRF/XAFS測定が可能で、目的元素の化学種別像の取得が可能な顕微鏡である。BIOSに対してリンのK端とREE M端での分布像の取得のため。現在、KEK-PFで2-5 keVと0.05-2 keVのエネルギー範囲で使用可能なSTXMをそれぞれ開発中である。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205738158848
  • NII論文ID
    130004594048
  • DOI
    10.14862/geochemproc.60.0.281.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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