Ni<sub>3</sub>S相の構造と安定領域

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タイトル別名
  • Structure of Ni<sub>3</sub>S phase and its stability field

抄録

惑星の核を構成する物質の候補である鉄ニッケル硫化物の高圧物性の研究は重要である。我々は硫化物の高圧相,Ni3Sを発見した。その安定性と構造について放射光を用いたその場X線観察から調べた。その結果,Ni3SはFe3S相と同じFe3P型の構造をとることが分かった。Ni3S相の安定領域は6GPa以上で,それ以下の圧力ではNiとNi3S2相に分解する。また,700K以上の温度ではNiと液に分解溶融した。溶融温度は圧力とともに上昇し,その安定領域が広がっていくことが確認された。これらの結果からNi3SとFe3Sは完全な固溶体を形成し,NiがFe3S相に固溶することによりその安定領域だけでなく体積弾性率などの物性も変化していくことが予想される。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680521705600
  • NII論文ID
    130004601344
  • DOI
    10.14824/jakoka.2009.0.178.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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